長期ビジョン および 中期経営計画「Transformation 2026」 (2024年3月期~2026年3月期)
当社はパーパスのもと情報通信技術(ICT)を通してお客様や社会に貢献してまいりました。サステナビリティ意識の高まりや、ICTによる事業変革・社会課題解決の期待の高まりなど、当社を取り巻く環境が目まぐるしく変化するなか、次の100年もステークホルダーの皆さまから選ばれ続ける企業であるべく、創業100周年に向けた長期ビジョンを策定いたしました。10年後のありたい姿を道標に、当社の更なる飛躍と、豊かな世界の実現をステークホルダーの皆さまとともに目指してまいります。
長期ビジョン
2032年までに当社が目指す姿として以下を掲げ、中長期の取組みを実行いたします。
ありたい姿
Growth Navigator
成長をナビゲートし、ともに創りあげる集団
3つの活動軸
新たな価値を創造する ・ 多様なお客様との繋がりを生み出す ・ 成長を先導し続ける
挑戦目標(2033年3月期まで)
営業利益100億円 ・ 売上高1,500億円
中期経営計画「Transformation 2026」
2024年3月期を初年度とする3か年を長期ビジョン実現に向けた1st.ステージと位置付け、「成長領域へのリソースシフト」を進めてまいります。成長性を高める事業戦略と、それを支える財務戦略・経営基盤強化を着実に実行しつつ、社会のサステナビリティに貢献する活動にも注力することで、最終年度の目標達成を目指します。
位置づけ
全体像
Transformation 2026 ~ 成長領域へのリソースシフト
戦略
- 1.事業戦略:成長領域の拡大および既存領域の収益性向上に向けた施策を実行し、収益力を高める
- 2.財務戦略:財務健全性を維持しつつ、適切な資本コントロールによりROE10%以上を確保する
重点施策
具体的内容
1.資本コスト
株主資本コストは9%程度と認識
- 複数の推計モデルから得られる値と当社株価を踏まえ設定
ハードルレートを変更/投資規律強化
- WACC6%程度を意識しハードルレートは7%に設定
2.資本負債構成
現状の財務健全性を維持
- 具体的な資本負債構成の目線を設定し運用
資産見直し/グループ全体での資金創出
- 政策保有株式の継続的削減、資産圧縮、CCC改善活動等
3.キャピタルアロケーション
投資の強化と株主還元の拡充
- 人材、商品・サービス開発、社内DXに重点投資
- M&Aなどの戦略投資実施
- 株主資本配当率(DOE)3.5%を下限に、配当性向の目安を40%へ引き上げ
- 3.経営基盤強化:「人材」「ガバナンス」「サステナビリティ」への取組みを強化し、事業戦略を支える経営基盤を強固なものにする
(1)人的資本を高める取組み
重点施策
基本方針
人材育成
- 3つの柱
1.リーダー人材育成 2.多様なプロ人材育成 3.自律的に社内外に働きかけるチームづくり - 成長戦略に必要なプロ人材の育成と組織能力の強化
→幅広いニーズに応えられる能力を組織・個人の両面から高める- 各育成施策の手挙げ式・募集型への見直しによる自己責任化推進
- 高度専門人材の採用
- 社内人材流動性向上
社内環境整備
- 2つの柱
1.自ら挑戦できる土台づくり 2.多様な人材の活躍支援を行える環境整備 - 前中計期間中に確立した仕組みのさらなる整備・改善
→多様な人材が自ら挑戦・活躍できる文化醸成を図る- 人事制度の抜本的見直しおよび意識・風土改革により共感を生み出す
- 内発的動機付けの推進による自律性の向上を図る
(2)ガバナンスの強化
重点施策
基本方針
グループガバナンス
- 事業戦略を実現するグループ基盤の構築(グループ再編成)
- 迅速な意思決定と一体的経営に向けた実効性あるグループ管理体制の構築
取締役会
- 取締役会実効性調査を踏まえた不断の改革
- 企業価値向上に資する役員報酬制度
投資家との対話
- 対話頻度を増やす施策の実施
- 投資家属性を踏まえた取組みの実践
- 統合報告書を通じた価値創造ストーリーの共有、ディスカッション
- 株主・投資家からの意見を適切かつ効果的にフィードバックする機会の拡充
(3)サステナビリティ活動の強化
3か年の活動テーマ
1.人を育む環境整備(人的資本強化)
2.知/技術を育む環境整備
3.責任ある企業行動の推進
- 3つの柱