ワークスタイル

ありたい働き方・働く場の定義

「ディーセントワーク」(働きがいのある人間らしい仕事)の実現

都築電気の「ありたい働き方・働く場」とは、SDGs(持続可能な開発目標)の「4.質の高い教育をみんなに」と「8.働きがいも経済成長も」にある「ディーセントワーク」の実現です。

従業員が心身ともに健康で、幸福を感じながら働けるような、より自由で良質な環境整備することで、従業員の満足度とパフォーマンスが向上することを期待しています。従業員の自律性・創造性・生産性を促進するため、様々な取り組みをスピーディーに実行しています。

  1. 1.従業員の「自律性の促進」とは
    • 個人が裁量を持ち、尊重され、自分らしく個性や能力を発揮して自由に働けること
    • 個人が働き方を選べることで、多様性・ダイバーシティー(性別・年齢・心身・国籍・ライフスタイル等)を尊重すること
    • 個人が自らの意思で、自ら考え、自ら行動することを通じ、成長し続けることができること
  2. 2.従業員の「創造性の促進」とは
    • 組織が活性化し、心理的安全性が担保され、オープンなコミュニケーションが図れること
    • 柔軟かつイノベーティブな発想や価値観が醸成され、競争力が強化されること
    • 機会を活かすチャレンジが奨励されること
  3. 3.従業員の「生産性の促進」とは
    • 効率的な業務遂行が図られ、生産性が向上すること
      (工数・インプットが減り、成果・アウトプットが増える)
    • ストレスが適正な状態(ストレッチゾーン)にあること(ストレスゾーンでもコンフォートゾーンでもない)
    • 地球環境に優しく、従業員が快適に安心して働き続けることができること

働き方・働く場の変化(オンラインとテレワークへのシフト)

当社では、2016年のテレワーク制度導入以来、様々な利用推進施策を実施しました。さらに、2020年初頭からのコロナ禍により、当社を取り巻く外部環境や働くことへの価値観は加速度的に変化し、新しい働き方が普及しました。デジタルシフトに伴い、オンライン環境が整えば、いつでも、どこでも働くことができるようになりました。

働く場(ワークプレイス)として自宅(ホーム)を選択する人が増え、在宅ワークの頻度が高まったことは、ワークとライフの両面に大きな変化をもたらしています。 当社では、時代の変化に対応すべく、多様な働き方とDXへの移行を柔軟に取り入れ、それに伴って生まれる新しい働き方を実現する環境を整備しています。

具体的には、オンライン(4thプレイス)はじめとする働く環境の整備を通じ、自宅(ホーム:1stプレイス)、オフィス(2ndプレイス)、モバイルワークオフィス(3rdプレイス)をその日の仕事に応じてハイブリッドに選択できるよう、テレワーク制度の見直しやモバイルワークオフィス(外部サービス)利用の時間制限を撤廃したりと、従業員の新しいワークスタイルへのシフトを後押ししています。

サテライトオフィス

当社のサテライトオフィスは、目的に応じて設置しており、従業員はどこのサテライトオフィスでも利用可能です。
普段のオフィスと同じように紙媒体の印刷が可能です。    

モバイルワークオフィス(外部サービスの利用)

モバイルワークオフィスとは、パソコンなどのICTツールを活用して働くことができる、自社オフィス(サテライトオフィス含む)以外の場所を指します。当社では、外部サービスを採用しています。モバイルワークオフィスの活用は、営業時間内における移動時間の節約、時間の有効活用などを通じた、生産性の向上や心身の負担軽減が期待できます。

フレックスタイム制度

1ヵ月の所定労働時間(標準7時間×営業日数)を満たすことを条件に、始業・終業時間を従業員個人が自由に選択できる制度です。
ほとんどの社員が活用しており、1ヶ月単位で労働時間を管理するため、個人の仕事内容や家庭の都合、またリフレッシュの時間に当てる社員も多くいます。
フレキシブルタイム(7:00~10:00、15:00~20:00)とコアタイム(10:00~15:00)、休憩(12:00~13:00)で構成されます。

コミュニケーションの活性化

TCloud for BizChatの活用

コミュニケーション手段の充実

社内における連絡手段として、やり取りが時系列で把握できるTCloud for BizChat(ビジネスチャットツール)を導入しました。PCからもスマートフォンからも確認できるので、報告・連絡・相談がこまめにできます。また、感情や依頼など、テキストでは表現しづらいことも、オリジナルスタンプを使うことで気軽に意思疎通できるように工夫しています。

都築電気公式 健康経営キャラクター「ヅッキー」

オリジナルスタンプをリリースし、返信の簡素化とコミュニケーションを取りやすい雰囲気を醸成

スマートカジュアルの導入

都築電気では、 従来より"スーツ着用"を基本とするフォーマルな服装が原則でした。
2000年代より通年ノージャケット&ノーネクタイを推奨し、2015年頃から盛夏期におけるスーパークールビズを導入するなど、段階的にカジュアル化を推進しました。

2020年より、細かいドレスコードを定めない通年の服装柔軟化「スマートカジュアル」を導入しました。
当社のスマートカジュアルでは、従業員一人ひとりが自律的に考えて適切な服装を選択することを期待しています。服装の柔軟化により社内の雰囲気はガラリと変わり、従業員の7割がメリットを感じています。

【服装柔軟化に対する従業員アンケート結果】

「TSUZUKI WORK STYLE CONCEPT」の設定

2020年9月、都築電気では、若手従業員を中心としたワークショップを開催し、ワークスタイルコンセプトを「SODA!」と定めました。

「お客様へ提供できる新しい価値の創出」のために、当社オフィスが、個々人の意識と行動を変化させる“ニューノーマルな働き方”の実践の場になるよう、価値創造への意志や想いをアウトプットし、具体的な働き方に整理しました。SODA!の掛け声が生まれ、泡のようにアイデアが溢れる場所としてのオフィスへ、リニューアル計画を実行しました。

オフィスリニューアルの実施

2021年8月、ワークショップで生まれた「SODA!」のコンセプトのもと、「新しい働き方」を支援・実現する場づくりとして、新東京オフィスが竣工しました。オープンに際し、当社の新しい働き方とDXコンテンツを実際に体験いただける「ライブオフィスツアー」のご案内を開始しました。

求めるワークシーン実現のための空間分類の考え方

ABW環境を整備し、個室会議室を約57%削減!

当社ではABWを実現する環境として、上図の通り、課題解決から定型作業の効率化までの様々なワークシーンに対応した空間を設計しました。

例えば、オフィスリニューアル前において、会議や打ち合わせは「個室の会議室」を予約して実施することが当たり前でした。しかし、予約されているのに使われていない「不稼働時間」の発生により、会議室数が不足したり、長時間の個室予約によりダラダラと会議が延伸してしまったりと、非効率な働き方の温床になっていました。

そこで、予約不要で利用できて、素早く集まり、効率的に打合せができる「コラボレーションエリア」を新設しました。コラボレーションエリアでは、サッとパッと資料やホワイトボードが使えて、打合せの規模などに合わせて自由に什器を移動させることができます。結果的に、個室会議室は約57%削減しながら、オープンでフラットなより良いミーティング環境を整備することができました。

BEFORE / AFTER

新オフィスでは、固定席から全席フリーアドレス化、多様なABW環境や共創空間の新設に加え、書類量・座席数・会議室数の大幅削減など、働き方の刷新につながる様々な取り組みを実践し、以下のような大きな変化を生みました。

紙ZERO大作戦 ~約76%の紙削減に成功~

紙の削減は、オフィス・スペースの有効活用に留まらず、作業ミスの減少につながる大事な施策です。当社では、2018年より紙削減施策「紙ZERO大作戦」を実施し、実施前に比べて合計約76%の紙削減に成功しました。執務空間が整理整頓されることでオフィスでの生産性が向上すると同時に、紙・書類が発生しない業務プロセスにシフトすることで、テレワーク等の新しい働き方を選択しやすくなります。

紙削減に対する従業員アンケート結果

紙ZERO大作戦を実施し、
紙書類への意識が変わった人

社内書類を削減しても、
執務に支障がなかった人

今後も全社でペーパーレス化を推進し、いつでもどこでも自律的に働くことを支援します。

フリーアドレス導入による従業員の声

  • 他部門の方とのコミュニケーションが増え、より良く業務推進できた
  • どこでも業務が可能なので、ストレスなく仕事ができた
  • 圧迫感がないので伸び伸び業務出来ています
  • 資料作成等集中したい時と、打合せが必要になるときで、使用するフロア、席を変えられて効率よく業務できる
  • たまに背景が違う場所での業務は気分転換につながりました
フリーアドレスにより、
出社時に執務しやすくなった人

働き方改革の「自分ごと化」に向けて

働きやすい環境整備のために新しい制度やツールを導入しても、社員に使われなければ意味がありません。「現場にはどんな課題や改善点があるのか」を現場社員の手でとりまとめ、効率的に働く意識付けに向けて「新しいツールを活用しようかな」という社内の機運を盛り上げる活動に取り組んでおり、様々な方向から働き方改革を「自分ごと化」する施策を講じています。

全国ワイガヤの開催

全国の支店・営業所から在籍数当たり約25%の社員を集めてワイガヤ

ワイガヤとは、立場の違いに関わらず、気軽に「わいわいがやがや」と話し合うことです。当社におけるワイガヤは、 ①各店所・部署特有の、あるいは共通の課題や改善点を引き出すこと、②社員の力で会社を創る意識の普及、という2つの目的で実施しました。ワイガヤで出た社員の意見は、全国共通で発信する施策や各店所で個別に取り組む施策の企画・実行に活用し続けています。

ワイガヤの様子

江森社長も参加
グループに分かれて話し合います
検討結果は会場全体へシェアします
異職種・多世代が本音で意見交換!

水曜日早帰りデーの運用徹底

形骸化していた「早帰り」を、やって当たり前に

当社では、毎週水曜日は早帰りデーとして、18時までに退館する運用を約20年以上前から実施していましたが、ほとんど守られておらず形骸化したルールになっていました。そこで、2017年4月から運用徹底を開始し、水曜日に実施できない場合は代替え日を申請し、必ず週に1度は定時退社を促しています。現在では実施率90%台で推移しており、心身の健康を大切にし、生産的な働き方を意識する機会として、社員に浸透しています。