ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)
“多様なバリュークリエイター”が活躍する企業へ
ツヅキグループでは、D&I推進コンセプトを「カラフル・バリュー(カラバリ)」と定め、長期ビジョン(10年後の在りたい姿)の3つの活動軸ではたらく「多様なバリュークリエイター」が活躍する企業を目指しています。
D&I推進には、「価値観」「人間存在」「働き方」の多様性を理解し、バリュー創出の源泉に昇華するアプローチが重要です。そこで、第6次中計(2023~2025年度)では、ジェンダー、世代、キャリア、越境、パラ(障がいなど)の5つの分野を重点的に取り組むべき領域と定め、活動を推進しています。
D&I推進の目的
経営理念、経営戦略、人事戦略と連動
ツヅキグループでは、パーパスの実現に向け、バリューズ(大切にすべき価値観)である7Actionsを体現できる人材の育成と環境の整備に取り組んでいます。2023年5月、長期ビジョンである『Growth Navigator』(PDF:14.0MB)を発表し、その達成に向けた基本的考え方として、組織・人材は、今後「バリュークリエイター化」し、ワンチームでお客様の価値創造に注力する方針を示しています。
そこで、当社におけるD&I推進は、長期ビジョン(10年後のありたい姿)の『3つの活動軸(新たな価値を創造する・多様なお客様との繋がりを生み出す・成長を先導し続ける)』の実践と共に、7Actionsのようなカラフルな価値の開花を目指して、推進目的を2つ定めました。
- 1.多様なバリュークリエイターを生み出す環境をつくり、育成する
- 2.多様なバリュークリエイターが挑戦し、活躍し続ける文化を醸成する
D&I推進フレームワーク
多様なバリュークリエイターが活躍する企業になるには、制度整備などのハード面と文化醸成といったソフト面が連動していることが重要です。
2つの目的達成に向け、推進のフレームワークを右記の通り定め、具体的な取り組みを進めています。
- 1.人的資本への積極的な投資
- 長期ビジョン/中期経営計画Transformation2026における明記(PDF:14.0MB)
- 組織と個人の活性化にこだわる人事戦略
- 2.経営からの発信と対話
- トップメッセージの定期発信
- 社内外役員との定期的な対話・社内周知
- 3.多様な人材の挑戦・活躍支援
- 従業員の目標管理(MBO)におけるD&I項目記入推奨
- 理解・共感を促す研修開催と情報提供
- 両立支援制度の整備
- 4.多様性を言語化する場づくり
- カラバリプロジェクトの発足・運営(手挙げ式/全社員から公募)
- 「多様性の言語化」の自律的な機会設定を促すツール提供
D&I推進による価値創出へと重点シフト
ダイバーシティー・マネジメントの位置づけ
課題認識
ツヅキグループは2023年度で創業から92年目を迎える企業ですが、女性総合職の採用を開始したのは2010年からでした。その後2016年に一般事業主行動計画を策定し、女性従業員の定着・活躍に向けた活動を開始。同時に、働き方改革や健康経営を進めてきました。
現在ではこれまでの取り組みが成熟し、従業員が働く場所や働き方を適切に選択し、生産性高く働く環境が整ってきています。他方、ジェンダー・世代・キャリア・障がいの有無などの「人間存在そのものの多様性」を認め合い、ものの見方や感じ方などの「価値観の多様性」を生み出す環境整備や人材育成、文化の醸成については伸びしろがある状況です。
ダイバーシティー・マネジメントの対象
ツヅキグループではD&Iの推進にあたり、下図の分類に基づき、 「価値観」「人間存在」「働き方」の多様さをマネジメントの対象に定めました。
これら多様性の分類において当社の状況を分析した結果、活動の重点を「働き方の多様さを充実させる取り組み」から、「価値観の多様さと人間存在の多様さを尊重しあい、価値創出の源泉につなげる取り組み」にシフトできるタイミングと判断し、施策を展開しています。
サステナビリティにおける位置づけ
ツヅキグループのダイバーシティー&インクルージョンは、サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)1「心身共に健康で、愛される人材・チームの開発」に位置づけられ、多様な人材の活躍支援に向けて活動を推進しています。
多様なバリュークリエイター創出に向けて
D&I行動変容5STEP
「多様なバリュークリエイター」の創出に向けた行動変容は、上記5ステップの循環により発生すると考え、それぞれのポジティブな改善を目指して施策を実行しています。特に、STEP5 「行動」は、長期ビジョンの3つの活動軸(新たな価値を創造する・多様なお客様との繋がりを生み出す・成長を先導し続ける)に準拠して定義しています。
活動実績
2022年度の取り組み
研修・ワークショップの開催
1年間で6種12回の研修とワークショップを開催し、参加者はのべ242名(全従業員比18.1%)でした。
目標管理(MBO)にてD&I項目設定推奨
2023年3月期下期より、目標管理制度(業績評価)において、D&I項目の設定を推奨し、具体例を提示しました。結果として、合計260件(一般社員116件、管理職94件)の目標設定において、D&I項目が設定されました。
「産休・育休の手引き」の配布
安心して出産・育児に臨み、職場復帰するために会社がサポートできることをまとめた手引きを配布し、従業員へ適宜案内しています。
一般事業主行動計画の公開
社外評価
厚生労働省 えるぼし認定
都築電気は2023年、厚生労働省より「えるぼし」の2つ星に認定されました。
当社の取り組みは「えるぼし」認定における5つの評価項目(①採用、②継続就業、③労働時間等の働き方、④管理職比率、⑤多様なキャリアコース)のうち、3項目において認定基準を満たし、この度の認定取得に至っています。